
スリーゼット社製PACS導入で完全フィルムレスへ
〜「d-View 2」、「MIView 2」の使いやすさが患者様のために〜
伊崎 明理事長・院長、佐藤研一放射線科技師長に聞く
伊崎脳神経外科・内科は、2007年9月20日、スリーゼット社製PACSを導入、運用を開始した。当初は実験的な導入の予定だったが使用してみて一転、そのあまりの使いやすさに、そのまま完全フィルムレスへ移行したという。果たしてその使いやすさの秘密とは?

【所在地】
長崎県大村市東本町168
【病床数】
19床
【診療科目】
脳神経外科・神経内科、内科(糖尿病専門外来) 、リハビリテーション科
※当院は在宅療養支援診療所です

伊崎脳神経外科・内科では、医療のIT化に備え、院内の情報・画像のデジタル化を準備しようという考えは、以前からあった。「2007年9月、将来に備える目的もあり、実験的にスリーゼット社製PACSの導入に踏み切りました」と伊崎氏。いくつもの製品の中から同社のシステムを採用した理由を、伊崎氏は次のようにあげた。「『コストは抑えたいがシステムとして妥協したくない』という考えで検討した結果、最終的にコストパフォーマンスに優れた同社の製品を採用することにしました。同社のシステムは大病院でも多数の運用実績があり、クリニック向けにも、廉価版ではなく大病院と同様のシステムを提供しているのも魅力のひとつです」。導入に際しての丁寧な対応も好印象だったという。「導入時から営業の方だけでなく、エンジニアの方にもご同行いただき、直接現場の要望をお伝えすることができました。技術的な質問のも丁寧にお答えいただけましたし、何より担当エンジニアの顔が直接見えるという安心感があります」。そして運用を開始してわずか1ヶ月、同社製PACSは、伊崎氏の考えを一変させることになる。「2年間くらいはフィルムをメインに運用していくつもりでした。しかしいざ使用してみると、『こんなに便利なものはない』ということで、すぐに完全フィルムレスに移行することにしました」。
スリーゼット社製PACSを導入した成果を、伊崎氏は次のように語ってくれた。「過去画像が簡単に探せるため、患者様を待たせることなく再現性の高い検査が実施できます。また、フィルミングの時間が必要なくなることは、ワークフローの改善のみならず、技師が撮像中の検査に集中できる環境をもたらします。これが検査精度の向上のも繋がり、ひいては患者様に還元できるメリットのひとつになり得ると考えます」。
さらに経営面での効果もあげる。「フィルムでの画像管理は、院内の様々な場所を占有してしまいますし、移動させるにも時間と人員が必要です。デジタル画像なら、保管スペースが必要なく、移動における人的コストもかかりません。また、今年の診療報酬改定で画像診断管理加算が大きくプラスされました。予想していたわけではありませんでしたが、経営にとっては大いに助けとなっています」。
スリーゼット社製PACSの特徴について、佐藤氏は「各機能がシームレスに連動し、ひとつのシステムとして全く違和感なく使用することができます。また、非常に高いカスタマイズ性を備えていますが、実際のインタフェースはコンパクトに設計されていて、PCに対する苦手意識を持たせないわかりやすさが特徴です」と語る。さらに、各機能について次のように評価した。
「『d-View 2』
はその早さが特徴です。起動が非常に早く、大量の画像を詠み込んだとしてもすぐに表示してくれます。充実した検索機能も、待たされることがなく、ストレスとは無縁だといえます。また、患者履歴一覧に検査画像がサムネイル表示されるのも、他社製品には見られない特徴です(図1)。日常的に使用しているため、あって当たり前の感覚ですが、この機能があるのとないのとでは、使い勝手が全く違ってきます」。


「拡大・計測・回転・反転・ローカライザー・表示・CTR計測など実現して欲しい機能はすべて用意されています。また、ほとんどの操作をマウスで完了できるため、画像に集中したまま直観的な操作が可能です(図2-4)。ツールの中では特にルーペ機能が秀逸にできています。一定の範囲を拡大してみることができる機能ですが、拡大したまま画像をたどっていけるのが特徴です。フィルム上を指でたどりながら読影するような感覚で、集中してモニタ読影を行うことができます」。

「医師のレポート作成用としてはもちろんですが、医師・技師間の伝達ツールとしても活用しています。以前は、撮像担当の技師がファーストインプレッションでおかしいと感じたら、診察室まで行ってコメントしていました。現在は『d-ViewReport』にキー画像を貼付け、問題の箇所に矢印を入れてコメントを添付します。お互い移動する手間が省け、行き違いや意思の食い違いも生じにくいため、連携がスムーズになりました」。

今後は電子カルテの導入を見据えて、スムーズな移行を目指していきたいと伊崎氏は語る。「スリーゼット社からは、『どのメーカの電子カルテとでも必ず接続できるようにします』と、心強い言葉をいただいています。これから電子カルテの導入を検討していきますが、制約なくじっくり吟味して選択できるので、理想的なシステムを安心して構築することができると思います」。
